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奥さんが派遣切りにあって夫婦収入合算のローンが厳しい

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夢のマイホームが手に入る
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夢のマイホームが手に入る

今や家を買うときに、ご主人だけではなく奥さんの収入も合算して、住宅ローンを組むケースはものすごく増えています。住宅ローンの融資額は年収に比例しますので、ご主人単独ではなく奥さんの収入も計算に入れることで、ご主人単独では届かなかった価格帯の家を買えるからです。

実際に家を見に行って、2,000万円の中古住宅と4,000万円の新築住宅では何から何まで全然グレードが違うので、住宅ローンの借り入れ額が届くのであれば「どうせ買うのなら新築住宅のほうがいいよね」となることが多いのです。

今回は、ご主人が正社員で奥さんが派遣社員のご夫婦のご相談者様のお話です。


監修・このブログを書いた人

細貝相談員の顔写真
細貝相談員の顔写真

細貝 和弘(ほそがい かずひろ)

宅地建物取引士
公認不動産コンサルティングマスター
2級フィナンシャルプランニング技能士
賃貸不動産経営管理士
相続診断士

大手不動産仲介会社の法人営業部の責任者として任意売却部門を立ち上げ。銀行や信用保証会社、債権回収会社および破産管財人弁護士のサポート、そして住宅ローンの返済に困窮した方々のお悩み300件以上をコンサルティングしてきた、いわば任意売却の専門家。

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夫婦合算なら手が届くと夢のマイホーム

ご主人は小売業勤務で月収30万円、ボーナスとあわせて年収450万円でした。そして、5年前にいろいろ探し歩いて、やっと奥さんも気に入った新築の家の価格は4500万円でした。当時の年収は430万円ほどで、ご主人だけの年収では、フルローンは組めなかったのです。そこで、不動産会社の営業マンにすすめられて、奥さんが派遣社員で年収が250万円ありましたので、奥さんの年収を合算して住宅ローンの審査を申し込みました。

その結果めでたく全額フルローンでの住宅ローンの借り入れができたのでした。

ボーナス払いを無しにしたので毎月の住宅ローンの支払いは12.7万円でしたのでこれなら大丈夫だと家を買えたのもあって少し油断したようです。

家を買った後にカーポートを作ったり、太陽光システムをつけたりして、新たに500万円、10年ローンで月々6万円のプラス。あと、古くなった車を新車に買い替えてさらに300万円、7年ローンで月々5万円のプラスとなり、住宅ローンとあわせると毎月の支払いは23.7万円まで増えていました。

ただ、ご相談者様ご夫婦で世帯月収は50万円、手取りでも40万円以上はありましたので、23.7万円のローンの返済も楽ではないものの、十分払っていける状況だったのです。当然、車の税金や任意保険や車検費用、家の固定資産税なども、しっかり者の奥さんはきちんと計算に入れていて、それらの請求が来ても特に慌てるということもなかったとのことでした。

長い返済期間には思いもしない事態が訪れる

しかし折しもこの新型コロナの影響で状況は一変してしまいます。

正社員だったご主人は在宅テレワーク勤務になり残業手当と休日出勤手当が以前よりも大幅に減ってしまったのです。金額にして月収で3.5万円ほどの収入減だったとのことですが、それでもまだ家計には余力があったのです。

ところがさらに悪いことが続きます。なんと奥さんの派遣社員の契約が新型コロナの影響で打ち切りになってしまったのです。その結果、奥さんの派遣社員としての月収20万円を丸々失うことになってしまいました。

これで完全にとどめを刺されてしまい、このままでは住宅ローンが払えないという状況になってしまって当社に相談されたのでした。

まだ銀行に相談されていないとのことでしたのでまずはご夫婦で銀行に相談に行ってもらいました。すると新型コロナの影響で派遣切りにあったという事情に鑑みて、返済猶予を受けられたのです。

期間は半年間。その間に奥さんが派遣社員でもアルバイトでも新たな収入を確保できるかがポイントとなります。

今、奥さんは一生懸命お仕事を探されていて、半年後にはまた通常通りに住宅ローンを返済しなければならないことになっています。

備えあれば憂いなし。滞納になる前に

今回のご相談者様のケースで残念だったのは、世帯月収がご夫婦あわせてそこそこ多いご家庭だったのにもかかわらずまったく貯金ができていなかったということでしょうか。

あとは家の住宅ローンのほかにもローンを組んで固定費を上げてしまったこともすぐに行き詰まってしまった原因だと考えられます。

誰しも家計に余裕があれば使ってしまうのは仕方がないことなのですがもしものことを考えると貯金ゼロは少し心もとないのです。

逆に、普通にしていて貯金ができないのであれば、その家のローンは組めたのかもしれませんが、厳しい言い方をすれば、ずっと維持するのは残念ながら難しい買い物だったということになります。

ギリギリの状態で住宅ローンを払っているような場合は、いずれ何かの拍子にすぐに住宅ローンが払えなくなるリスクを抱え続けており、黄色信号で要注意です。理想としては、多少余裕のある住宅ローンの支払い計画を立てて、数ヵ月間は収入が途絶えても大丈夫なくらいの備えをできるようにしておくことがベターです。

このご時世で住宅ローンに不安を抱えているという方はぜひ経験豊富な当社にお早めにご相談ください。ご相談だけで終わってしまっても当社としては結構ですしご相談者様にとっても今後の展開を第三者のプロの意見も交えながらいろいろと考えることはとっても有意義なことです。

私たちはご相談者様にとって一番良い形での問題解決方法をご相談者様と一緒に一生懸命に考えます。

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