任意売却の決断から引っ越しまでの「心の持ちよう」

住宅ローンの返済が苦しくなり、督促や差押予告が届いたとき──
多くの方が最初に感じるのは「どうしよう…」「誰にも相談できない…」という心理的な追い詰められた感覚です。
手続きの不安だけでなく、家族への思い、生活の不安、家を手放すことへの罪悪感など、さまざまな葛藤が重なります。

そこで本記事では、任意売却を経験した方の体験談をもとに、決断から引っ越しまでの「心の変化」をわかりやすくまとめました。
「任意売却は怖い」「相談しづらい」と感じている方が、少しでも心を軽くできるよう、できるだけ具体的に解説しています。

監修

細貝 和弘（ほそがい かずひろ）

宅地建物取引士／公認不動産コンサルティングマスター／
2級ファイナンシャルプランニング技能士／賃貸不動産経営管理士／相続診断士

大手不動産仲介会社の法人営業部で任意売却部門を立ち上げ、
銀行・保証会社・破産管財人弁護士と連携し、住宅ローン返済に困難を抱える方々の相談を300件以上担当。

≫ 相談員の詳細を見る

任意売却が「怖い」と感じるのはなぜ？

【体験談】任意売却を経験した人たちの「心の変化」

体験談①：相談するまで半年悩んだAさん

滞納が続き、督促状が届くたびに胸が締め付けられるような思いだったAさん。
家族に言えず、一人で抱え続けた結果、眠れない日が続きました。

しかし、いざ専門会社へ相談してみると、

「相談＝売却の決断ではない」

ということを知り、心がすっと軽くなったと言います。
任意売却は、状況を整理し、未来の選択肢を増やすための手段。
“相談だけでもいい”と理解できただけで、不安が半分になったそうです。

体験談②：子どもに申し訳なくて動けなかったBさん

「子どもに引っ越しをさせるなんてかわいそう…」という思いが強く、手続きに踏み切れなかったBさん。
しかし、専門家に相談する中で、

「子どもは親の不安に一番敏感」

というアドバイスを受け、家族全員で話し合いをすることに。
結果、むしろ引っ越し後の生活の方が落ち着き、夫婦関係も改善したといいます。

体験談③：競売寸前だったCさん

差押通知と競売開始決定を受け、「もう終わりだ」と感じていたCさん。
しかし任意売却の説明を聞く中で、

「競売と任意売却では残る借金や生活の再建性が大きく違う」

ことを理解し、少しずつ前向きになれたと言います。
手続きが進むにつれ、不安の比率が減り「出口が見えてきた」と実感できたとのこと。

任意売却の流れを「心の変化」で見る

任意売却の手続きは複雑に見えますが、実際には心の変化が道しるべになります。

心を軽くするためのポイント

1. 「相談＝手放す決断」ではない

まずは状況を知ること。それだけでも不安は大きく減ります。

2. 家族との話し合いは“早いほど楽になる”

家族が味方に変わると、前向きさが一気に増します。

3. 誰にも知られずに進める方法もある

近所に知られたくない方へのサポート方法は複数あります。

4. 競売と任意売却の“心理的な差”が大きい

「選べる」こと自体が心の安定につながります。

任意売却 Q&A

Q任意売却はどんな人に向いていますか？

A住宅ローンが苦しい方、差押や競売開始の通知を受けた方、家計の立て直しをしたい方に向いています。

Q家族に知られずに相談できますか？

A可能です。連絡方法や訪問の配慮など、プライバシーに最大限配慮します。

Q相談するだけで費用はかかりますか？

A一切かかりません。相談・査定・手続きの説明はすべて無料です。

Q競売寸前でも間に合いますか？

A状況により異なりますが、多くのケースで対応できる場合があります。早い相談がカギです。