任意売却をしたあとで引越し先の賃貸は借りられるの?
住宅ローンを滞納して任意売却で家を売却して引っ越す際にそもそも住宅ローンを滞納していたのに賃貸アパートなどを借りられるのでしょうか?
これはご相談者様によくご質問される内容です。
同じご心配やご不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
結論から申し上げると大丈夫です。ご安心ください。
では、詳しく解説しながら、注意点なども併せてお話をしてまいりましょう。
この記事を読んでわかること
細貝 和弘(ほそがい かずひろ) 宅地建物取引士 公認不動産コンサルティングマスター 2級フィナンシャルプランニング技能士 賃貸不動産経営管理士 相続診断士 大手不動産仲介会社の法人営業部の責任者として任意売却部門を立ち上げ。銀行や信用保証会社、債権回収会社および破産管財人弁護士のサポート、そして住宅ローンの返済に困窮した方々のお悩み300件以上をコンサルティングしてきた、いわば任意売却の専門家。 | ||
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まず滞納した時点で信用情報に記録が残ります
住宅ローンを滞納して期限の利益を喪失して一括請求や代位弁済されてしまうと個人の信用情報に異動歴というものが記載されます。
これが俗に言うブラックリストではないのですが個人信用情報に傷がついたという状況です。
個人の信用情報はいつでも見られるわけではないので普段の生活ではたとえ個人の信用情報に傷があっても何も変わらない日常なのですが、何かお金を借りようとしたりクレジットカードなどの審査に申し込んだりしたときに貸す側の金融機関やカード会社などによってこの信用情報に照会されることがあります。
お金を貸したりする際の判断材料のひとつとして過去の借り入れの履歴や返済履歴を審査でチェックするというものです。
なので個人の信用情報に傷があればそういった審査で断られてしまうことが多いというわけです。
住宅ローンを滞納して任意売却で家を売却したら決済までに引越しをする必要があります。
引越先として実家や空き家などがある人はいいのですが、無い人は基本的には賃貸マンションやアパートなどを借りてそこに引っ越すことになります。
その際の賃貸の審査を心配される人が多いのです。
賃貸の際の問題は賃貸保証会社の審査
まず賃貸の際に大家さんは個人の信用情報までチェックしません。
大家さんは借主が今働いているかどうか、つまりちゃんとした収入があるかどうかとあとは人数やペットなどの条件が合致するかどうかという点を見ることになります。
しかもその審査の窓口を不動産管理会や賃貸会社にお任せしていることが多いのです。
なので任意売却で家を売却したことで大家さんの審査で引っかかってしまうということは今まで見たことがありません。
ただ一つ引っかかるとすれば、賃貸保証会社の審査です。
最近の賃貸アパートやマンションを借りる条件として賃貸保証会社の審査にパスすることを条件にしていることが多いです。
賃貸保証会社は借主から保証料をもらって、連帯保証人の代わりにもし家賃の滞納があれば家賃の滞納分を立て替えて大家さんに払うという仕組みになっています。
そしてその賃貸保証会社にはいろいろな会社があるのですが、金融機関系や信販会社系の賃貸保証会社はその審査で個人の信用情報を照会するため断られる可能性が高いというわけです。
保証会社も色々あるので、不動産屋さんに「任意売却」していることを伝える
ただ賃貸保証会社はたくさんあって金融機関系や信販会社系のところだけでないので、審査時に個人の信用情報を照会しない賃貸保証会社に申し込めば、収入などの基準がそこの条件にあってさえいれば審査が通ることがほとんどです。
ここで注意する点としては、賃貸を不動産屋さんに探しに行ったときに賃貸の営業担当者には正直に今任意売却で家を売っているから引越し先を探していると伝えることです。
そうすれば賃貸不動産屋さんの営業マンも審査が通る賃貸保証会社が使える賃貸物件を紹介してくれるからです。
これを言わずに気に入った賃貸物件が見つかっていざ保証会社の審査を受けたらダメでしたとなってしまうとまたイチから探し直しになってしまい、お互いに二度手間になってしまうので時間の無駄です。
賃貸の営業マンとしても賃貸契約をまとめてなんぼなので最初から事情が分かっていれば賃貸保証会社の審査が通りそうな物件をピックアップして優先的に紹介してくれます。
住宅ローンを滞納してしまって任意売却しても賃貸の審査が大丈夫なのかというご不安やご心配がある方はぜひ経験豊富な当社にご相談ください。
弊社では任意売却だけではなくその先の引っ越しのアドバイスまで含めたトータルでの問題解決方法をご相談者様にとって一番よい形になるようにご相談者様と一緒に一生懸命に考えます。
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