住宅ローン滞納3回目（3ヶ月）は「期限の利益の喪失」の予告段階！残された最終手段と対処法

3ヶ月連続で住宅ローンの引き落としができなかった、または「期限の利益の喪失に関する催告書」が届いてしまったあなたは、今、人生最大の危機に直面しているかもしれません。

結論から申し上げます。住宅ローン滞納が3回目（3ヶ月）に達すると、多くの住宅ローン契約では『金融事故（いわゆるブラックリスト）』として扱われ、契約上の最も重い措置である『期限の利益の喪失』が検討・通知される重要な段階に入ります。一般的にこの段階で、金融機関から残債の一括返済を求められるケースが多くなり、この要求に応えられなければ、競売への道が始まります。

しかし、絶望しないでください。この状況であっても、『競売』という最悪の事態を回避するための最終手段『任意売却』が残されています。
それでは、専門家監修のもと、3ヶ月目の状況と、今すぐ取るべき最優先の行動を解説します。

監修

細貝 和弘（ほそがい かずひろ）

宅地建物取引士／公認不動産コンサルティングマスター／
2級ファイナンシャルプランニング技能士／賃貸不動産経営管理士／相続診断士

「期限の利益の喪失」後の任意売却交渉を数多く成功させてきた経験に基づき、手遅れになる前の具体的な行動計画を提示します。

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滞納3回目（3ヶ月）で不可避的に起こる「2つの重大な変化」

2回目までとは異なり、3回目の滞納では、期限の利益の喪失や一括請求など、法的・契約上の重大な変化が起こりやすくなり、通常より交渉の選択肢が狭まる重要な局面に入ります。

1. 「期限の利益の喪失」が予告される

「期限の利益」とは、「毎月決められた期日までに分割して返済すれば良い」という借り手の権利です。通常、3ヶ月以上の滞納が続くと、期限の利益喪失の『予告』が通知され、指定期日までに解消しない場合、利益が喪失されます。そして金融機関は残っている住宅ローンの全額（一括）を直ちに返済するよう求めてきます。

そして、この一括請求に応じられない場合、金融機関は法的な手段（競売）へと移行します。

2. 個人信用情報に「異動」が登録される（ブラックリスト確定）

ほとんどの住宅ローン契約において、「3ヶ月以上の延滞」は個人信用情報機関に「異動」情報（いわゆるブラックリスト）として登録される基準を満たします。この情報は完済後も5年間残り、今後、新規の借り入れやクレジットカードの更新などが極めて困難になります。

「期限の利益の喪失」後に残された3つの選択肢

一括返済ができない場合、残された選択肢は事実上以下の３つです。このうち、市場価格に近い価格で売却し、生活の再建資金を残せる可能性が高いのは任意売却です。

【最優先行動】競売回避のために今すぐやるべきこと

期限の利益を喪失した今、最も重要なのは「競売開始決定通知」が届くまでの時間を有効に使うことです。

• 最優先：専門家（エイミックス）に連絡する
  金融機関に連絡する前に、必ず任意売却の専門家である私たちにご相談ください。状況を正確に把握し、任意売却を進めるための戦略と、金融機関への最適な交渉方法をアドバイスします。
• 行動2：届いた書類（特に催告書）を全て集める
  「期限の利益の喪失」が記載された書類は、任意売却の交渉を進める上で最も重要な証拠となります。内容を私たち専門家と共有してください。
• 行動3：残債と自宅の査定額を把握する
  自宅がいくらで売れるかを早急に知る必要があります。私たちエイミックスにご依頼いただければ、迅速かつ無料で適正な査定を行い、任意売却の実行可能性を判断します。

よくある質問（滞納3ヶ月編）

Q期限の利益を喪失したら、もう自宅を売るしか方法はないのですか？

A一括返済できない場合、原則として残債の返済が解決手段となります。ただし、親族からの援助や、不動産売却以外の方法（個人再生など）が適用できる可能性もあります。まずは個別の状況を私たちにお聞かせください。

Qブラックリストに載ると、家族に影響はありますか？

A原則として、信用情報は個人単位であり、配偶者や家族に直接的な影響はありません。ただし、家族が連帯保証人になっている場合や、今後家族名義でローンを組む際には影響が出ます。