収入の減少(失業・病気・倒産・転職失敗など)が原因の解決事例
リストラ、倒産、または急な病気など様々な原因で仕事を失ったり、失業は免れても大幅な減給や長期の休職を余儀なくされる…住宅ローンを組んでご自宅を購入した時には想像もしなかった事が、長い住宅ローンの返済期間には起こり得ます。
ここでは、当初想像し得なかった事態に陥った方々のお話を紹介しながら、何が起こるのか、どう対応するのかなどを解説致します。
返済の見通しが全く立たなくなった人たち
では、どんな方々がどんな状況に至るケースが多いのでしょう?
特に失業などの場合は、それこそ急に収入源がなくなるわけですから、失業保険や貯めていた預金などそれぞれに状況はあれ、根本的な解決策を講じなければ、その先に「破綻」があることが目に見えてわかります。
それでは、まずはよくご相談を頂く代表的な要因を紹介しましょう。
1.突然解雇や減給を言い渡された
今、非常に増えつつあるのが雇用問題です。
猛威を振るう新型コロナウィルスの感染拡大による非常事態宣言も相まって、売上が激減したが飲食店やアパレル業界では、組織の縮小、改変での雇用契約の打ち切りや、希望退職者を募る動きも増えています。
希望退職などで退職金が出る場合もありますが、それも根本の問題が解決しないままでは、問題が先送りになるだけです。
2.急な病気で仕事が出来ない
就業状態もそうですが、健康面で気をつけていても急な病気や事故など、突然降りかかる不測の事態は起こり得ます。特に今はこのコロナ禍で、よりリスクは大きくなっていると言えるでしょう。
3.転職に失敗した
基本的には収入アップやスキルアップが転職の目的なのですが、すべての方がうまくいくわけでは無いのが現実です。
先述のコロナウィルスの影響などで、転職や独立をした途端にその業界が落ち込む状況になるなど、予測不能な事が多く起こっています。
4.会社が倒産した
会社の倒産の場合は、突然のことで、しかも保証もない場合が多いですから、より事態は深刻です。
また、まさか自分の会社が倒産しないと考えていても、取引先の倒産の煽りで連鎖倒産…ということも増えています。
5.定年退職後に予想外の事態が
定年後の返済計画を考えていても、想定通りに行くとも限りません。実際に起った事案ですとご自身ではなくご両親が介護の必要な状態になり、家計面でも返済が厳しい状態になる…というケースも起こっています。
そして競売は強制的に進み、最後には自宅を立ち退くことに…
ご近所の方々に知られてしまう
借金(残債)が多く残ってしまう
強制的に退去を迫られる
止めてほしくても止められない
競売にかけられると上記のような不利益と言えることが多く降りかかります。
特にオークション形式で強制的に売却されますので、一般的な市場価格より安価に売却される可能性が多くあるのです。
それは、自宅を立ち退された後に返済する債務が多く残る可能性があるということなのです!
収入が減って払えなくなった方の事例
埼玉県 青木様(仮名)の場合
「うつ病で退職、期限の利益喪失で競売の通知が来る」
年齢 48歳
職業 会社員
家族 妻
住所 埼玉県
大手企業で年収もあった青木様(仮名)でしたが、新しい上司との折り合いも悪くなり慢性的にストレスを抱える状態に…我慢を重ねましたがついには仕事へも行けなくなり……
残債 2,500万円
・36歳で3,600万円の住宅ローンで戸建購入。当時年収700万円
・大手企業の経理であったが経営統合で部署が大きく変わる。
・ストレスが慢性化しうつ病に。仕事に行けず退職を余儀なくされる。
・すでに「期限の利益の喪失」通知が来て競売するとの告知。
・住宅ローンの返済補填にキャッシングもしている状況。
青木様の心情としては、自己破産を避けたいとの意向。今の状況から、安い賃貸物件へ移られれば、再建は可能と判断する。
任意売却を提案し、まずお金の問題で悩むことから開放し、今後を前向きに考えることが最善策とご提案。
銀行へ連絡し、生活が変わってきていること、現状では返済が厳しいことを理解頂き、任意売却の開始にご協力いただきました。
当初すぐに競売の手続きに入るつもりだったところを待ってもらえ、任意売却開始。無事に3ヶ月の期間で任意売却が成立。任意売却開始から返済分を貯蓄したことで、安い賃貸物件への引越しもできました。
今までの借金でのストレスが大きかったのか、精神的な変化でうつ病の症状も改善されたとのことでした。
売却価格 2,400万円
東京都 山本様(仮名)の場合
「定年で収入減った上に両親の介護が…」
年齢 70歳
職業 嘱託社員
家族 祖母・妻・子供
住所 東京都
東京都内で新築木造戸建住宅を購入した山本様(仮名)。購入当時は収入も十分あったので困らなかったのですが、60歳の定年後から景気の低迷もあり、想定外の収入激減。またさらにはご両親の介護も重なり…。
残債 2,500万円
・住宅ローン滞納7ヶ月
・収入は減るのに介護費用など支出は増加。預金も底をつく。
・すでに競売開始決定通知が届き自宅に裁判所から執行官が訪問。
・90歳を超える両親は寝たきりで転居は困難。
山本様はお二人のお子さまをお持ちで、それぞれしっかりと定職をお持ちでした。そこで、お子様によるご自宅の買取を提案。
最終的にご長男が父親所有の不動産を買い取ることで、山本様は競売により自宅から強制退去させられる危機を免れ、高齢で寝たきりの山本様のご両親は、自宅で療養を継続できました。
息子さんは、「若いころから父親に迷惑ばかりかけてきたが、恩返しできた」と喜ばれていました。
今回はスムーズに不動産という資産を相続でき、さらに転居を伴わずに競売の危機を回避し、ご家族の皆様で幸せにご自宅に住み続けることが可能になりました。
売却価格 2,500万円
愛知県 井田様(仮名)の場合
「取引先の煽りで連鎖倒産し任意売却。しかし直前に差し押さえが」
年齢 54歳
職業 会社員
家族
住所 愛知県
取引先倒産の煽りを受け連鎖倒産した井田様(仮名)ある日「競売になります」と書かれた代位弁済通知が届きます。競売を避けるためにも債権者への早急な対応が必要で…。
残債 1,600万円
・取引先の倒産の煽りで連鎖倒産。代位弁済通知が届く。
・競売開始決定通知が届いているため早急な対応が必要。
・会社の立て直しは提携弁護士にて法的な対応を依頼。
・ご自宅は自然豊かな地域の市街化調整区域に。
販売開始後、2週間で地元の不動産業者から購入申込みがありました。
しかし、井田様は会社の法的な手続きもあり、金銭的に引越し費用などの余裕がありませんでした。そこで、債権者に返済金の中から引越し費用を多く控除して頂き、なんとか引越し費用を確保。
安心した矢先に行政機関の差し押さえが発覚。このままでは売却できないので、急ぎ行政機関に出向き解除交渉しました。
そこでの費用も負担をかけぬよう債権者と交渉。結果的に全て話はまとまり、無事売却となりました。
今では、ご自宅は無くなりましたが、法的な手続きの元で、自身の会社再建に忙しく奔走しておられます。
売却価格 1,150万円
奈良県 高田様(仮名)の場合
「独立で収入減少しても生活レベル落とせず返済困難」
年齢 45歳
職業 フリーエンジニア
家族 妻
住所 奈良県
バブルの時にベンチャー企業内でシステムエンジニアをし、年収2000万を超えた高田様(仮名)その後バブルは弾け会社は業績悪化、フリーエンジニアに転身するが仕事も減り、生活レベルが下げられず…
残債 5,100万円
・バブルの時にベンチャー企業でシステムエンジニア。年収は2,000万超えるときも。
・6,000万円の30年ローンでマンションを購入。
・会社の業績悪化のタイミングでフリーに転身。
・徐々に収入は減っていたが、生活レベルを落とせず…
・返済が全くできない状況で、税金の滞納も有り。
まず、税金の滞納が約300万円もあり、差押される寸前。任意売却するにも税金の差押があると任意売却ができなくなる可能性もあるため、役所に分納の相談に行ってもらうことにしました。
その後任意売却をスタートしました。生活レベルを落とせない奥様は、売却するために自宅を他人が見に来ることにとても抵抗を感じておられましたが、何度も足を運び、お話をしてご理解を頂きました。
そして売出し後3ヶ月で4,700万円で売却成就。売出し中に返済をストップしていたので、引越し資金も貯められ、スムーズに転居も出来ました。
残った債務は債務整理をしたいとのことで、弁護士を紹介し、残った税金は無理の無い分納でまとまりました。
借金に頼らない生活まで立て直しができ、精神的に安定したとのことで、安定収入のある企業に転職できた、と後でお礼のお手紙をいただきました。
売却価格 4,700万円
三重県 川崎様(仮名)の場合
「正社員から契約社員になり収入激減。もう払えない!」
年齢 54歳
職業 契約社員
家族 妻
住所 三重県
契約社員の川崎様(仮名)は、奥様との共働きでも収入が少なくお子様の学費の支払いなどで厳しく、税金の滞納までしてしまう。もとは正社員で収入もそれなりにあったものの…。
残債 2,800万円
・ご相談いただいた時には滞納3回目を迎えるところ。
・契約社員で給与手取り15万円前後、奥様は手取り10万円前後。
・お子様が私立高校の為学費がかさむ。税金も滞納している。
・徐々に収入は減っていたが、生活レベルを落とせず…
・お子様が働き出した時に子供に買わせられないか?
まず、すでにローンの滞納が重なっているため、お子様が購入するのはほぼ難しい旨説明し、ご理解いただく。
以前の所有物件の売却損も含めローンを組んでいたため、相場で本物件を売却できたとしても1,000万円以上残債が残る可能性がある旨説明。将来的に自己破産も含めて検討されたため、提携の弁護士を紹介。
室内の状態が比較的良かったこともあり、1か月程度で隣接市に居住する方が購入することで売買契約が成就。
想定より早く売却が決まったため、転居先の選定・引っ越し作業を仕事が忙しい中大変でしたが、無事引渡しが完了となりました。
需要のあまりないエリアでしたが、総合的に物件を見ると、価格は購入検討者の目を引くものであったことが早期成約の理由かと思います。
売却価格 1,560万円
絶対にカードキャッシング等で借りて返済してはいけません
【関西相談員 古家 充久】
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特に失業などが要因の場合、その不足額は大きなものになるでしょうし、収入減少にも基本給の減額などで、また昇給することはなかなか難しいでしょう。
当然一時しのぎでどうにかなるものでもありません。借り入れをして返済したところで、その先には破綻しかないのが見えています。
特に住宅ローンは金利も安い借り入れです。それを高金利なカードキャッシングなどで返済することは、絶対にやってはいけません。
任意売却で解決できます。
任意売却とは、強制的に進められる競売と違い、自宅をあなたの意志で売却でき(債権者の同意を得て)、また、残債務もあなたの返済しやすい金額で、分割で返済することも認めてもられる方法です。
任意と付くように、自分自身の意志で売却するということは、競売の様に業者間のオークションのような状態ではなく、通常の一般客に販売しますので、一般的な市場価格での売却が見込め、より残債務を少なくできます。それはその後の生活も大きく変わることなるといえるでしょう。
詳しくは私たちの無料相談窓口からご質問ください。まずはすぐにでも相談することをおすすめ致します。
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