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定年後も住宅ローンが残る。後悔しないために退職前後でやること・確認すること

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定年後の住宅ローン返済に不安を感じる夫婦
定年後の住宅ローン返済に不安を感じる方は増えています

「退職金で完済するつもりだったのに、思ったより少なかった」
「再雇用になって収入が3割減った。このままローンを払い続けられるか不安だ」
「年金生活に入ったとき、本当に返済できるのか見通しが立たない」

こうしたご相談が、50代後半から増えています。定年後も住宅ローンが残ること自体は珍しくありませんが、問題は「どこかで詰む」のがわかっていながら動けないまま時間が過ぎてしまうことです。

この記事では、任意売却専門22年のエイミックスが、定年前後の収入変化の実態・状況別の選択肢・今すぐ確認すべき5つのことを、実務の観点から解説します。

1. なぜ定年後もローンが残るのか

かつては「退職金でローンを一括完済する」というのが一般的な想定でした。しかし近年、その前提が崩れているケースが増えています。

① 住宅購入の高齢化

晩婚化・子育て期間の長期化を背景に、マイホームの購入時期が遅くなっています。40代で35年ローンを組めば、完済予定年齢は75歳を超えます。定年後も10年以上ローンが残るのは、計画の失敗ではなく、購入時期からくる構造的な問題です。

② 退職金の減少

大卒・勤続20年以上の定年退職者の退職金平均は、1997年の約2,871万円から近年は約1,500〜1,800万円台まで減少しています(厚生労働省調査)。「退職金があれば大丈夫」という見込みが外れるケースが増えています。

2. 定年前後の「収入の崖」を数字で把握する

定年後の住宅ローン問題で最も見落とされがちなのが、収入が段階的に減少していくという現実です。多くの方が3つの段階を経験します。

定年前後の収入変化と影響

段階収入の目安ローン返済への影響
① 現役時代月収 例:40万円返済比率が収入の20〜25%以内なら余裕あり
② 再雇用(60歳〜)月収 例:25〜28万円返済比率が上昇。ここで初めて「苦しい」と感じる方が多い
③ 年金生活(65歳〜)月収 例:15〜18万円返済比率が30〜40%超に。生活費を圧迫し始める

「今の段階で一度、状況を整理したい」という方へ

まだ滞納していない、再雇用が始まったばかり。その段階でのご相談が、最も多くの選択肢を残します。

3. 状況別の選択肢を整理する

ローン残債と自宅の価値の関係で、選ぶべき道が変わります。

ケース①:売れば完済できる(アンダーローン)

自宅の現在の市場価格がローン残債を上回っている状態です。この場合は通常売却が最も自然です。手元にお金が残り、毎月の返済負担がなくなるというメリットは老後の生活設計を大きく変えます。

ケース②:住み続けたい(リースバック等)

自宅を売却した後、家賃を支払いながら住み続ける「リースバック」や、自宅を担保に融資を受ける「リバースモーゲージ」が検討対象になります。ただし家賃負担や相続の問題など、慎重な検討が必要です。

4. 任意売却が現実的な選択肢になるケース

定年後の住宅ローン問題で任意売却が選択肢になるのは、主に「ローン残債が市場価格を上回り(オーバーローン)、退職金でも完済できない」状況です。

💡 定年後の任意売却のポイント

  • 年金収入しかなくても、後の残債を生活を圧迫しない範囲での分割返済にできる可能性があります。
  • 家を手放して生活を立て直すことで、老後破産のリスクを回避できる。
  • リースバックと組み合わせることで、そのまま住み続けられる可能性もある。

5. 今すぐ確認しておくべき5つのこと

定年前後の今の段階が、最も多くの選択肢を持てる状況です。以下の5点を確認しましょう。

  • ① ローン残債と完済予定年齢(何歳まで返済が続くのか)
  • ② 自宅の現在の市場価格(いくらで売れるのか)
  • ③ 退職金の見込み額(当てにしすぎていないか)
  • ④ 再雇用時の見込み収入(現役時代からいくら下がるか)
  • ⑤ 年金の見込み受取額(年金だけで生活費と返済が回るか)

7. まとめ

定年後の住宅ローンが不安な方へ

「まだ滞納していない」「でも先行きが不安」その段階でのご相談が、選択肢を最も多く残します。22年の実績がある専門家が、あなたの状況に合った選択肢を一緒に整理します。

細貝和弘

この記事の監修・相談回答

細貝 和弘(ほそがい かずひろ)

宅地建物取引士 / 公認不動産コンサルティングマスター / 2級FP技能士

「定年が近いのに、ローンをどうしたらいいか誰にも相談できていない」というご相談が増えています。退職金の額が確定してから焦って動くよりも、まだ選択肢がある今の段階で状況を整理しておくことが、老後の安心につながります。数字を一緒に確認するところからお手伝いします。

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